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東京・大阪で「クマのプーさん展」が開催。原作プーさんの世界を楽しむために、ディズニー好きが知っておきたいこと

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ナタリさん
ナタリさん
「クマのプーさん展」が東京と大阪で開催されたんだよ!
みつくに
みつくに
プーさんは大好きだよ!どんな展示があったの?

「クマのプーさん展」

ナタリさん
ナタリさん
「クマのプーさん展」では、プーさんの原画がたくさん展示されたんだ。 
みつくに
みつくに
プーさんの貴重な資料が見れる展覧会だったんだね!

原作プーさんの原画がやって来る「クマのプーさん展」

プーさんといえば、赤い服を着た、はちみつ大好きの黄色いクマを思い出す人が多いのではないでしょうか。

ディズニーの『くまのプーさん』シリーズは、これまでに何作ものシリーズが制作されている大人気のアニメーションです。

東京ディズニーランドでも、アトラクションやパレードでプーさんたちに会えますよね。

ですが今回の展覧会は、ディズニーアニメーションのプーさん…というよりは、その原作がメイン

A.A.ミルンが、自身の息子であるクリストファー・ロビンと、お気に入りだったぬいぐるみをモデルに物語を作り、1926年に『クマのプーさん』が出版されました。

 

E.H.シェパードによる温かみのある挿絵とともに、優しく、誰もが共感できる『クマのプーさん』の物語はたちまち人気となり、これまでに全世界5,000万部以上のシリーズ本が出版されています。

シェパードが鉛筆で描いたプーさんの原画を世界最大規模で所蔵するイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館では、2017年に「クマのプーさん展」が開催されました。

そして2019年、「クマのプーさん展」が日本にやって来たのです。

鉛筆画に初版本、グッズの数々が集結

「クマのプーさん展」では、絵本に使われた数々の原画が展示されました。

シェパードの鉛筆画ペン画百町森(100エーカーの森)の地図のスケッチも登場しましたよ。

原画以外にも、出版された絵本の数々や歴史的なプーさんグッズなども見れて、充実の展示内容でした。

音声ガイドに葵わかなさん&青森伸さん

「クマのプーさん展」の音声ガイド(貸出・税込550円)では、ナレーションを葵わかなさんが務めました。

また、原作『クマのプーさん』の語りは青森伸さんが務めました。

青森さんは、ディズニー版『くまのプーさん』シリーズのナレーションでお馴染みですね。

「クマのプーさん展」開催概要

ナタリさん
ナタリさん
「クマのプーさん展」は東京と大阪ので順次開催されたんだよ。

東京会場

  • 会期 2019年2月9日(土)~2019年4月14日(日)
  • 開館時間 10時~18時(毎週金・土曜日は21時まで)
  • 休館日 2月19日(火) 3月12日(火)
  • 会場 Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)

チケット

  • 一般 1,500円(前売・団体 1,300円)
  • 大学・高校生 900円(前売・団体 700円)
  • 中学・小学生 600円(前売・団体 400円)
  • 親子 1,600円(前売・団体 1,400円)

大阪会場

  • 会期 2019年4月27日(土)~2019年6月30日(日)
  • 開館時間 10時~20時(火~金) 10時~18時(月土日祝)
  • 休館日 5月13日(月)、20日(月)、27日(月)
  • 会場 あべのハルカス美術館(あべのハルカス16階)

チケット

  • 一般 1,500円(前売・団体 1,300円)
  • 大学・高校生 1,100円(前売・団体 900円)
  • 中学・小学生 500円(前売・団体 300円)
  • 缶バッジセット前売券 1,400円

ディズニー好きが知っておきたい「クマのプーさん」

みつくに
みつくに
ボクはディズニーのプーさんしか知らないから、少し勉強しておきたいな

ディズニー版「くまのプーさん」の、原作へのリスペクト

ディズニーアニメーションといえば、原作を大胆にアレンジしたものが多いですよね。

『白雪姫』や『シンデレラ』などは原作の怖い描写を除き、きれいなハッピーエンドに改変したことは有名です。

しかし1966年に公開されたディズニー版プーさん『プーさんとはちみつ』は、原作を大きく改変せずに制作されました。

ウォルトは、娘のダイアンが原作『クマのプーさん』を読んでいたことがきっかけでこの物語を知り、ミルンの妻ダフネ・ミルンと交渉を重ね(ミルンは1956年に他界)、映画化の権利を得ました。

アニメ制作に取り掛かる際、ウォルトは「基本的に、ミルンが描いたことに忠実に」と指示したのだそうです。

ストーリーはもちろん、プーさんやピグレットなど主要キャラクターのイメージも、原作から大きくかけ離れてはおらず(プーさんが赤い上着を着ていたり、クリストファー・ロビンの髪や服装がアメリカナイズされるなど細かな違いはあります)、原作のエッセンスを生かしています。

完成したディズニー版『くまのプーさん』を観たミルン夫人は、原作のイメージで描かれていたことを喜んだそうですよ。

唯一、原作と大きく異なるのがゴーファーというキャラクターの存在です。

原作に登場しないゴーファーは、アメリカ流の早口が特徴の地リス。

原作の内容がイギリス寄りだったこと、アメリカではイギリスほどの知名度が無かったことをウォルトが心配し、アメリカ受けしそうなキャラクターを登場させることにしたんです。

劇中では、自身が原作に登場しないキャラクターであることをネタにして笑いを誘うなど、プーさんの世界に新しい風を吹き込んだと言えますね。

プーさんの本場イギリスでは、原作にはないアメリカ的要素を批判する声もありましたが、アメリカでは大ヒットを記録して多くの続編が作られました。

2018年公開『プーと大人になった僕』で描かれた100エーカーの森

アニメーションの『くまのプーさん』が原作を尊重していたように、2018年に公開された実写映画『プーと大人になった僕』もまた原作を大切に思い、制作されました。

映画のロケーションマネージャーとプロダクションデザイナーは、シェパードの水彩画の原画を研究し、ロケ地を選定したのだそう。

そして、劇中で登場する100エーカーの森は、”英国の庭園”と称されるイースト・サセックスにあるアッシュダウン・フォレストなどの森で撮影されました。

アッシュダウン・フォレストはミルン一家が移り住んだコッチフォード・ファームの近くにあり、100エーカーの森のモデルになった特別な場所。

シェパードもこの森を実際に歩いて挿絵を描いたんですよ。

プーとクリストファー・ロビンが話をする丘も、アッシュダウン・フォレストのすぐ近く、ミルンとシェパードの記念碑があるギルズラップで撮影されました。

実際にモデルとなった森で撮影されることになったのは、ミルンの本に登場する100エーカーの森と同じ雰囲気で描くことを、監督が重視したからだそうです。

プーさんの聖地、ふるさとと言える場所で撮影が行われたことで、原作のイメージを損なわずに説得力のある映像が生まれたと思います。

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行ってきました!「クマのプーさん展」体験レポート

東京会場2日目かつ3連休中日に行ってしまったので、入るまで30分待ちという混雑ぶりでした。

展示を見るにもお土産を買うにも人ひとヒト…かなり大変でしたが、展示は素晴らしかったです。

もっともっと『クマのプーさん』のことを知りたくなるし、大好きになりました。

ちなみに、「クマのプーさん展」に合わせて刊行された図録がネットや書店で購入可能です。

展覧会に行った人も行けなかった人も、『クマのプーさん』を深く知るのにぜひ。