映画

【ネタバレ有】賛否両論の話題作『シュガー・ラッシュ:オンライン』を分析。観た人の評価・感想が割れるポイントはどこだったのか?

ウミカ
ウミカ
『シュガー・ラッシュ・オンライン』面白かった!でも私の友だちはあんまり好きじゃなかったみたい…
ナタリさん
ナタリさん
今作はかなり評判が割れているみたいだね。

ゲームの世界の裏側を描いたディズニー映画『シュガー・ラッシュ』

この続編、『シュガー・ラッシュ:オンライン』(以下、シュガラ2)が公開されました!

前作で親友になったラルフとヴァネロペが、インターネットの世界に足を踏み入れるという物語。

かなり注目されていた本作ですが、観た人の感想は賛否両論!

「共感しまくりで泣けた」という感想もあれば、「もう見たくない」という声も…

今回は、シュガラ2の評価が真っ二つに割れている理由を、3つのポイントに分けて分析していきます。

ポイント①インターネットという舞台設定

ナタリさん
ナタリさん
本作の注目ポイントでもあったインターネット世界!

ディズニーが描いたインターネットの裏側

シュガラ2の舞台・インターネットの世界は、圧巻のスケールで描かれていました。

TwitterやYouTubeなど、私たちにとって馴染み深いサイトやSNSも登場しましたね。

他にも、検索エンジンやいいねの♡、ポップアップ広告の描き方は、わかりやすくて思わず唸ってしまいました!

細部までしっかりと作りこみ、世界観にリアリティと説得力を与えている点は、流石ディズニー映画だなぁと思いましたね。

シュガラ2のインターネットは時代遅れに…?!

一方で今回のシュガラ2に関しては、ちょっと今の時代色を出し過ぎでは…?とも思えるのです。

インターネットの進化は目まぐるしく、次々と新しい仕組みやサービスが誕生し、変化しています。

そんなインターネットの今の姿を切り取って、舞台にしたのです。

これはかなりリスキーだなぁと思うんです。

これまでのディズニー長編アニメーションには、数年、数十年たっても色あせない魅力があります。

数年後、数十年後にシュガラ2を観たときに、古めかしさを感じてしまわないだろうか?という心配があるんですよね(シュガラ2のインターネット世界は既に時代遅れ…という見方もあります)。

良い意味で懐かしさを感じられたらいいんですけどね。

とはいえ、そのリスクを取ってでもインターネットを描く意味・面白味があったのかもなぁとも思います。

ポイント②前代未聞のディズニーキャラ祭り!

ウミカ
ウミカ
プリンセスが一堂に会するシーンは予告から大注目だったね!

ディズニーが誇る膨大なコンテンツに圧倒される!

シュガラ2のインターネット世界には、OH MY DISNEYという実在するウェブサイト(https://ohmy.disney.com/)が登場します。

このサイトでは、ディズニーのアニメーションキャラはもちろんのこと、ピクサーキャラ、『スター・ウォーズ』シリーズのキャラ、マーベルキャラが数多く登場するんです!

個人的には、C-3POがプリンセスたちの執事ポジションで登場していたのが嬉しかったです…!(『スター・ウォーズ』ではレイア姫に仕えていましたから!)

そして、マーベルファン感涙!スタン・リーのカメオ出演もありましたね!(ディズニー長編アニメーションでは『ベイマックス』以来の出演です)

話題のプリンセス大集合シーン

予告から大注目だった、ディズニープリンセス大集合のシーン!

プリンセスたちが客寄せパンダになっておらず、ヴァネロペを導くという重要な役割を担っていたのは好印象でした。

終盤には、プリンセスたちの共闘?も見ることができ、個人的にはかなり満足度が高かったです。

ただ、白雪姫など元々2Dアニメーションで描かれていたキャラクターの、フルCGになった見た目に馴染めない人も少なからずいたようです。

ガラスの靴を割って武器にするシンデレラ部屋着姿でくつろぐプリンセスたちの描写、数々のメタ発言についても、好意的に受け入れているファンが多い一方で、原作アニメーションのイメージを大切にしたい人にとってはあまり見たくなかったシーンかもしれませんね。

ポイント③ラルフとヴァネロペの描き方

ナタリさん
ナタリさん
おそらく、シュガラ2に不満や疑問を持った多くの人は、ラルフとヴァネロペの描き方にひっかかったのではないかな?

新しい世界に惹かれるヴァネロペ

前作で「シュガー・ラッシュ」のゲームに迎え入れられ、レーサーとして活躍していたヴァネロペ。

シュガラ2では、過激なレースゲーム「スローターレース」と、そこに登場するゲームキャラクター・シャンクと出会い、ヴァネロペは新しい世界に惹かれていきます。

自分の居場所はどこなのか?と自問自答し、進む道を決めるヴァネロペの姿は、近年アップデートされ続けているディズニープリンセス像と重なりますね。

そして素晴らしかったのが、巨匠アラン・メンケン作曲、超王道の”I want”ソング

歴代のプリンセスソングを彷彿とさせる歌詞も織り込まれており、なおかつヴァネロペらしい可愛らしさと彼女の思いが込められた名曲でした!

一方でヴァネロペは、ラルフの助力があってレーサーとして居られるようになった場所「シュガー・ラッシュ」を離れる選択をしたんですよね。

「シュガー・ラッシュのことはどうでもいいの?!」

「ターボ(前作のヴィラン)とやってること同じじゃない?!」

わがままにも思えるヴァネロペの言動に共感できず、モヤモヤしてしまったという人も…。

変わらない日常を大切にしたいラルフ

前作の物語を通して、ラルフとヴァネロペは大切な親友になりました。

変化を望まないラルフは、このままヴァネロペと楽しく日々を過ごしていければ…と思っていました。

しかしヴァネロペは「スローターレース」に惹かれ、ラルフのもとから離れていこうとします。

ラルフにとってヴァネロペは初めてできた友だちですし、そんな大切な親友が離れていく…というのは辛くて不安で、受け入れがたいもの。

嫉妬心が芽生え、不安になるラルフに共感し、胸が苦しくなったという人もいれば、ヴァネロペの足を引っ張るラルフにイライラした…という人もいるのではないでしょうか。

ラルフのヴァネロペに対する思いは不安となって増幅し、ヴァネロペとの友情決裂の危機を招いてしまいます…

ヴァネロペの夢を受け入れず、自分の思いを押し付けようとしてしまったんですね…

本作のヴィランとラストシーン

物語の終盤、ラルフの不安・嫉妬・エゴが招いた災い…これが本作のヴィランと位置付けていいと思います(このヴィランがかなり強烈なビジュアルで、多くの人が述べているように集合体恐怖症の人は要注意ですね。ゾッとする気持ち悪さです。)。

ただ、本作のラルフは何から何まで悪いことをしていたか…というと、決してそうではなかったんですよね。

ヴァネロペにとって大切な居場所(であったはずの)「シュガー・ラッシュ」の危機を救うべく、動画の撮影に奮闘していたわけです。

その思いは純粋でまっすぐで、ラルフの良さが詰まっていると思うんです。

しかし結果として、彼の弱い部分がピックアップされ、挙句の果てには禍々しいヴィランになってしまったのが残酷なところですね…。

その結果、ラルフは自身を省みて、ヴィランを消滅させるわけですが…(壊し屋ラルフが自分の不安・心の闇をぶっ壊すという流れは個人的に良かったなぁと思います)。

そしてラルフはヴァネロペの夢を応援し、2人は別々の場所で生きていくことになりますが、離れていても交流は途絶えず、友情は続いていきます。

そしてそして…最後の場面、ほんの少し寂しそうで、でも前を向いて仕事へ向かうラルフの姿。

従来のディズニー映画とは雰囲気の異なるこのラストシーンも、評価は様々です。

ラルフとヴァネロペの友情の物語、あなたはどう感じる?

ウミカ
ウミカ
なるほどね…。まだまだ多くの視点から見ることができそうだね。
ナタリさん
ナタリさん
 何を感じるかは人それぞれ。ディズニーファンなら1度は観てほしい映画だよ!

私の周りでは、「『シュガー・ラッシュ』の続編ではなく、まったく新しい作品だったら評価は違っていたかも…」という意見をたびたび聞くんですよね…。

インターネット世界やディズニーキャラ祭りの是非よりも、本作におけるラルフとヴァネロペの描き方に疑問を抱いた、前作からのファンが多かったのかな…と考えられます。

“綺麗に終わった作品の続編をつくる難しさ”を痛感しました…。

とはいえ、離れていても繋がっているラルフとヴァネロペの絆思いやる心の大切が心に響く映画であったのも事実です。

あなたは『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観て、何を感じましたか?