2018年4月15日、東京ディズニーリゾートは35周年を迎えました。
そして35周年を機に、おなじみのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」が初のリニューアル。
【 #東京ディズニーリゾート35周年 まもなく開幕!】
東京ディズニーランドの開園当初より愛されてきたアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」が、大幅にリニューアル!
さあ、“世界で一番幸せな船旅”に出かけよう! https://t.co/umEsTuwnhI pic.twitter.com/p4H9SzPMpT— 東京ディズニーリゾートPR【公式】 (@TDR_PR) April 13, 2018
今回は「イッツ・ア・スモールワールド」誕生の歴史に注目します。
このアトラクションが、どのような経緯・背景で誕生したのかを知ると、これまでとは違った視点で楽しめる、かもしれませんよ。
Contents
もともとは万博のアトラクションだった「イッツ・ア・スモールワールド」
オーディオ・アニマトロニクスを使った新時代のアトラクション
「イッツ・ア・スモールワールド」は、1964年~1965年にニューヨークで開催された万国博覧会で、ユニセフ(国連児童基金)とペプシコーラのパビリオンのアトラクションとして製作されたんです。
It’s been 53 years since Magic Skyway, it’s a small world, Carousel of Progress and Mr. Lincoln debuted at the 1964-65 NY World’s Fair! pic.twitter.com/ny8osSRnmr
— Walt Disney Archives (@TWDCArchives) April 21, 2017
アトラクション製作の依頼を受けたウォルト・ディズニーは、ロボットが音楽に合わせてパフォーマンスをする、オーディオ・アニマトロニクスという技術を使用したアトラクションを考案しました。
オーディオ・アニマトロニクスは、音(オーディオ)と動き(アニメーション)、電子頭脳(エレクトロニクス)を合わせたもので、コンピューターを応用してロボットを動かし、エンターテイメントにするという発想は当時にはまだ無く、新時代のアトラクションだったんです。
東京ディズニーランドでもお馴染みの「魅惑のチキルーム」でオーディオ・アニマトロニクスが初めて導入され、アトラクションの可能性が広がりました。
「世界でいちばん幸せな船旅」
第二次世界大戦後、世界が平和に向けて動いている中で開催されたニューヨーク博のテーマは「理解を通じての平和」でした。
そのような背景と、ユニセフのアトラクションとして製作されたことを考えると、世界中の人種も性別も国籍も異なる子どもたちが一緒になって歌う「イッツ・ア・スモールワールド」は、とてもピッタリですよね。
「イッツ・ア・スモールワールド」は、ニューヨーク博終了後にカリフォルニアのディズニーランドに移されました。
This week in #DisneyHistory: “it’s a small world” opens at @Disneyland park 50 years ago! https://t.co/BkeBZbz7pF pic.twitter.com/uchMufsbIl
— Disney Parks (@DisneyParks) May 26, 2016
🎶 It’s a small world after all! 🎶 Sweet Dreams! We hope your day was magical! #WaltDisneyWorld pic.twitter.com/DJepfnAIVs
— Walt Disney World Today (@WDWToday) July 19, 2016
誰もが知る名曲「小さな世界」はこうして生まれた
当初は各国の国家を流す予定だった
「イッツ・ア・スモールワールド」を語る上で欠かせないのが、子どもたちが歌うテーマソング「小さな世界」ですよね。
この曲はどのようにして生まれたのでしょうか?
実はウォルトが最初に考えたのは、世界の子どもたちが自分たちの国の”国歌”を歌うという案でした。
しかし、いざ実験してみると国歌の音と音がぶつかり合ってしまい、それはそれは酷いものだったみたいです…
そりゃあ国歌はそれぞれキーもテンポもバラバラですから、当然ですよね(笑)
シャーマン兄弟が生んだ「小さな世界」
どの言語でも歌える、すべての楽器で同時に演奏できる、そんな曲が必要でした。
そこでウォルトはシャーマン兄弟に曲づくりを依頼しました。
シャーマン兄弟は、『メリー・ポピンズ』や『ジャングル・ブック』、かつて東京ディズニーランドにあったアトラクション「ミート・ザ・ワールド」などの楽曲を手掛けた作詞家・作曲家です。
彼らが生み出した「小さな世界」は、1コーラスが短くとてもシンプルな曲なんだけど、それゆえに子どもも覚えやすい曲ですよね。
アトラクションではそれぞれの国や地域に合わせて演奏する楽器・リズムが変わり、耳でも世界旅行気分を堪能できます。
イッツ・ア・スモールワールドがリニューアル。変更ポイントを紹介
まず、外観の色使いが変わり、乗り場に描かれている絵や雰囲気も豪華な印象になりました。
そして、新たに18作品約40体のディズニーキャラクターが登場するようになりました!
海外のイッツ・ア・スモールワールドでもディズニーキャラクターが登場するようになっていますが、実は東京ディズニーランド限定のキャラクターもいるんですよ。
・『アナと雪の女王』のアナ、エルサ、オラフ
・『塔の上のラプンツェル』のラプンツェル
・『モアナと伝説の海』のモアナ
などなど
そして、映画の名曲が「小さな世界」に織り込まれるようになりました。
キャラクターを見つけたり、好きなディズニーソングを探す楽しみが増えましたね。