2021年4月1日にオープンした、「ファンタジーランド・フォレストシアター」。
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東京ディズニーランド初となる本格的な屋内シアターで公演されている「ミッキーのマジカルミュージックワールド(以下、MMMW)」を鑑賞してきたので、感想を書いてみました。
※ここから先はネタバレを含みます。
MMMW:ここが良かった
舞台装置
今まで東京ディズニーランドの常設ショーと比較して、かなり大掛かりな舞台装置を使用したショーでした。
回転するステージや昇降する縦長スクリーン等、従来のステージショーにはない装置を駆使した魅せ方にあっと驚かされました。
出演者数
出演者(キャラクター・ダンサー)は予想以上に多かったです。
というのも、東京ディズニーシー「キング・トリトンのコンサート」のように映像で出演するキャラクターが多いのかな…と邪推していたからです(笑)
もちろん映像という形で登場したキャラクターもいましたが…ステージ上が寂しいと感じる場面は少なかったです。
音楽(テーマソング・ディズニーソングのアレンジ)
※【音量注意】再生ボタンを押すと曲が流れます
テーマソングの「イッツ・ユア・ソング」が、とても素敵な曲です。
日本語詞は賛否ありそうですが、このショーのメッセージがダイレクトに伝わるので個人的には好きです。
また、良アレンジのディズニーソングが多かった事も印象的でした。
私のお気に入りは、キング・ルーイが歌う「I Wanna Be like You」。とってもクールで好きでした。
「ワンマンズドリームⅡ」等にもあった、複数のディズニーソングを掛け合わせる場面もあって聴きごたえがありました。
衣装
今回は遠くの席からの鑑賞だったので、衣装の細かいところはチェックできませんでしたが…衣装の華やかさ・煌びやかさは目を見張るものがありました。
MMMW:ここが気になった
キャラクター(作品)のチョイス
最新のショーなのに、(人選では)新鮮味に欠けていてイツメン感が拭えないなぁという印象でした。
〈出演キャラクター〉
ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー、白雪姫、ピノキオ、ジミニークリケット、ウッディ、ジェシー、ルミエール、ベル、アリス、メリー・ポピンズ、バルー、キング・ルイ、ティモン、シンデレラ、ジャスミン、ラプンツェル、ピーターパン、フック船長、スミーほか
今後5~10年公演するであろうショーなので、モアナやアナ雪2、リメンバーミーなど、もっと近年の作品からもピックアップしてほしかったのが本音です。
おそらく日本での知名度・人気で選ばれたキャラクターだったのでしょうが、DiversityとInclusionの観点で見ても、少し偏りを感じてしまいました。
また、「音楽」が鍵のショーなので、様々なジャンルの音楽が楽しめるキャラクター・作品のチョイスだと嬉しかったな~と思います。
〈出てほしかったキャラクター、作品〉
・ミゲル『リメンバー・ミー』
ピクサーで音楽といえばこの作品ですよね。アナハイムの最新パレード(現在は休止中)にも登場。
Seize your moment at the all new Magic Happens Parade at the @Disneyland Resort! pic.twitter.com/1BAfiBmZVh
— Pixar (@Pixar) March 4, 2020
・ポカホンタス『ポカホンタス』
純粋に、ポカホンタスが歌う「Colors of the Wind」を聴きたかった。
・ティアナ『プリンセスと魔法のキス』
舞浜でティアナに会える日は来るのだろうか。
・モアナ、マウイ『モアナと伝説の海』
「How Far I’ll Go」や「You’re Welcome」をフォレストシアターの舞台装置&演出で聴けたら最高だろうなぁと。
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・マリー『おしゃれキャット』
出そうで出なかったキャラその1。アルペジオの練習orジャズ猫との共演がハマりそう。
・スティッチ『リロアンドスティッチ』
出そうで出なかったキャラその2。モアナとセットで南国パートを作れそう。
・ヘラクレス『ヘラクレス』
ヘラクレスが登場して「Zero to Hero」が流れたら最高に面白かったと思う。
・ジャック・スパロウ『パイレーツ・オブ・カリビアン』
海賊船のシーンは彼と「He’s a Pirate」でも盛り上がったのでは?
・ガストン『美女と野獣』
「魔法のものがたり」で「The Mob Song」が大幅カットされたことを根に持っているガストンに殴りこんで来てほしかった。
また、登場したのは嬉しかったけど、もっと出演シーンが長ければ…と思ったキャラクターもいました。
〈もっと出演シーンが欲しかったキャラクター〉
・メリー・ポピンズ『メリー・ポピンズ』『メリー・ポピンズ リターンズ』
あの演出は好きだけど、名曲揃いの『メリー・ポピンズ』は単独のパートが欲しかったなぁというのが正直な気持ち。
・エルサ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』
出番の短さに驚愕(しかも歌わない!)。できれば2の「Into the Unknown」か「Show Yourself」を聴きたかった…
ヴィランズパートについて
上記に関連して…ヴィランズパートの演出はかっこよくて大好きですが、アースラとフック船長という人選は、どちらかというと東京ディズニーシー寄りでは?と気になりました。
- 『リトル・マーメイド』…マーメイドラグーン
- 『ピーター・パン』…ファンタジースプリングス
『ピーター・パン』は東京ディズニーランドにもアトラクションがありますが…
マレフィセントや女王、ハデス、スカー、ファシリエ、デイヴィ・ジョーンズなど魅力的なヴィランがいる中で、あえてこの人選にしたのは何か意味があるのかな?と気になります。
ミッキーたちを導くキャラクターが必要→ピーター・パンが適任→ならフック船長を登場させよう→海賊船を使おう→海繋がりでアースラを登場させよう…ということでしょうか?
「Be Our Guest」について
MMMWでの演出はとっても良かったし、「テーブル・イズ・ウェイティング」のルミエールに再び会えたことは本当に嬉しかったです。
ただ、東京ディズニーランド全体で考えると、「Be our Guest」が供給過多では?と思ってしまいます。
〈「Be Our Guest」が聴ける東京ディズニーランドのあれこれ〉
・「MMMW」
・「美女と野獣:魔法のものがたり」
・「ミッキーのフィルハーマジック」
・「ドリーミング・アップ」
・「エレクトリカルパレード:ドリームライツ」(休止中)
・エリアBGM(メインエントランス)など
正直、またか…と少しだけ思ってしまいました(笑)
人気の曲とはいえ、ディズニーソングが数多ある中でこれは流石に多いと思います(なのでまず「ミッキーのフィルハーマジック」をリニューアルしましょう?!)。
ストーリー・台詞について
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ファンタジーランドの森の奥
魔法のオルゴールの扉をひらくと、
そこにはディズニー音楽があふれる世界が
広がっていました。ある日、ミッキーマウスとミニーマウス、ドナルドダック、グーフィーが森の奥で大きな魔法のオルゴールを見つけました。オルゴールに付いた金色の鍵を回すと次々と扉が開き、白雪姫やピノキオ、ディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場するウッディが、それぞれの映画の音楽とともに現れてきます。
ミッキーマウスたちはその不思議な展開に喜び、どんな音楽に出会えるのかと楽しみにしていましたが、次の扉が開いても誰も出てこず、音楽も聴こえてきません。心配したミッキーマウスたちが、聴こえてくるはずの音楽を探すことから旅が始まります。
ミッキーマウスたちはこの旅を通して、いったいどんな音楽を見つけるのでしょうか。
ストーリーと台詞について、一部ひっかかる所がありました。
- 途中で「歌を見つけられたらいいのに…」「まだ見つからないんだ」とミッキーが言うのですが、さっきまでの歌は??と疑問に思ってしまった。
→最後まで鑑賞してみて、「歌が聴こえない扉に当てはまる歌ではなかった」ということだと解釈していますが…少しわかりにくい気がします。
- 終盤に、ミッキーたちが歌を創る際に一度失敗してしまうけど、蛇足に感じました(フィナーレの準備をする時間が必要だったのかな…)。
総括
気になる所はあるけど、素晴らしいショー
感想を書いていると、どうしても気になる所ばかりが長くなってしまいましたが、見ごたえのある素晴らしいショーだということは間違いないです。
大掛かりな舞台装置や圧巻のパフォーマンス、数々のディズニーソング…こんなショーが東京ディズニーランドで鑑賞できるとは。
この1年と数か月、コロナ禍で苦しんできたからこそ、感激は一段と大きいものでした。
多くのゲストがこのショーを安心して鑑賞できる日が、一日でも早くやってきてほしいですね。